高度不飽和脂肪酸の高度精製技術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
エイコサペンタエン酸 (EPA), ドコサヘキサエン酸 (DHA) やドコサペンタエン酸 (DPA) を含む高度不飽和脂肪酸 (PUFA) はその生理活性から機能性食品や医薬品として注目を浴びている。中でも医薬品原料として利用したり, またその機能を確認するためにはPUFAを高度に精製する必要がある。PUFAを高度に精製するためにこれまで多くの検討がなされEPAのように実用化されているものもある。しかしPUFAの種類や由来する原料により複雑な処理工程を必要とし, 必ずしも大規模精製が完成しているとは言えない。<BR>筆者らは, DHAとn-6ドコサペンタエン酸 (DPA) を高い含量で含む海生菌から得られたSingle Cell OilエチルエステルをODS充填カラムを用いた工業的規模での分取HPLCを行い, 分取クロマトだけで高度に分離・精製されたDHA-EとDPA-Eが得られる可能性を見いだした。
- 社団法人 日本油化学会の論文