災害時の廃棄物処理技術
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概要
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阪神・淡路大震災から7ヶ月が経過し, 被災した建物の解体撤去から, 処理へと重点が移ってきた。災害廃棄物の処理の中で解体は, 後工程の処理内容を決定づける重要な処理工程である。分別解体の徹底に成功した一部の被災市では, その後の処理を比較的容易に行うことができた。しかし, 大半の被災市では, 分別解体の指導が十分には徹底できず, 大量の混合廃棄物の処理を行やざるをえなくなった。<BR>運搬での反省点は, 過積載とこれに伴う低速走行や処分場内でのパンク, 横転事故および運搬中の廃棄物の飛散等であった。仮置基地や中間処理基地に搬入された廃棄物の取扱いでは, バックホウをはじめとする重機類の選定と運用が重要である。破砕・選別技術では, 水プールを用いた比重差選別方式や破砕・ふるい方式が多くの市で採用された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
- 1995-09-30