口永良部島における農業とカンキツの分類
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概要
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鹿児島大学水産学部練習船‘南星丸’を利用して2009年5月11 日~ 14日にかけて、屋久島の西に位置する口永良部島における農業状況調査を行った。併せて島に分布しているカンキツ類の葉を採取し、トランスポゾンであるMariner like elements(MLE)遺伝子分析による分類を行った。住民に対する聞き取り調査によると、戦前~戦後始めにかけては黒糖、甘藷(サツマイモ)および和牛などの畜産業が盛んであった。1980年代以降になると肉用牛生産が主体になったが、その後は高齢化と後継者不足(人口減少)により減少し続けており、現在では畜産以外の農業はほとんど存在していない。カンキツ23種類の葉のサンプルを採取し、MLE遺伝子による分類識別を試みた。その結果、MLE遺伝子のプライマーでは380bpと55 0bpの2箇所のバンドの出現に差異が認められ、そのバンドの有無により口永良部島で採取したカンキツ類は4パターンに分けられた。
- 2011-03-31
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