貿易鎖国と開放の下での産業構造の選択--中国の重工業化政策への再検討
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概要
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本稿の目的は, 国際貿易と産業構造の選択との関連から中国の重工業政策を検討することにある。中国の重工業政策については, それは中国の比較優位を無視した選択であると批判されている。これに対して, 本稿では中国による閉鎖経済の選択およびその長期化という点に着目し, まず貿易と産業育成との関連を理論的に考察し, 比較優位論を自由貿易の存在していない中国に適用することに限界があることを説明している。その上で閉鎖経済を選択した中国にとっての重工業の必要性,可能性, および閉鎖の長期化がもたらした問題などを分析している。さらに1978年改革開放以降の産業構造, 貿易構造の高度化と経済成長との関連を考察し, 体制改革と開放の条件の下で比較優位とされていない重化学工業はむしろ中国の経済成長の要因であることが本稿で明らかにされた。
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