資源循環型桑園管理体系の確立
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概要
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春まき5品種(ヘアリーベッチ、ダイカンドラ、センチピートグラス、ホワイトクローバー、マルチムギ)、秋まき3品種(ヘアリーベッチ、ナギナタガヤ、ハルミドリ)で比較試験を行った結果、ナギナタガヤが、抑草期間や桑の生育、作業面から、桑園畦間の草生管理に最も適する草種で、自家採種も可能である。ナギナタガヤの前橋における播種適期は、こぼれ種の再発芽時期から9月下旬であり、既発生雑草を防除のうえ、施肥、耕耘後、速やかに播種する。抑草期間は7月いっぱいで、その後フレールモア等で夏草を刈り払う必要がある。自家採種の適期は、6月下旬以降であり、採取した穂を揉みほぐしながら、通常の倍量を播種することで、購入した種と同等の効果が期待できる。しかし、草生化をしても、1年を通して除草剤を使用しないで管理するのは極めて難しく、2年目以降は、抑草効果も低下した。株間管理や野鼠発生の助長など、依然解決できない問題を多く抱えている。桑園畦間はロータリー中耕で、株間は雑草草生による物理的防除により管理するのが現実的である。
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群馬県蚕業試験場 | 論文
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