異なる塩分濃度条件におけるスジアオノリの初期成長
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概要
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スジアオノリの塩分特性を調べるために、室内培養試験をおこなった。吉野川河口域で採取したスジアオノリから成熟誘導し、その胞子液をペトリ皿に播種した。水温20℃、塩分20psu、光量120μmolm(-2)s(-1)、光周期12時間明期12時間暗期の条件下で7日間培養し、平均藻体長0.04mmのスジアオノリ幼芽を得た。塩分条件を変えて6日間培養をおこない、スジアオノリの日間生長率を調べた。その結果、塩分2.2-43.8psuの範囲が初期成長にとって適性塩分濃度であり、48.9psu以上になると成長率が低下する結果を得た。また、0psu(淡水)ではスジアオノリの成長が認められなかった。以上の結果から、スジアオノリは広塩性であることが示された。
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徳島県立農林水産総合技術センター水産研究所 | 論文
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