インドネシアとマレイシアにおけるイカ類の漁業状況について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
インドネシアにおけるイカ漁業は、ジンドウイカ科の幼イカを主体に漁業が営まれていると考えられた。資源の有効利用を考えると、トロール漁業の目合規制により幼イカを保護し、価値の高い大型のイカを漁獲するように、資源管理型漁業への転換を図る必要がある。また、トロール漁業では幼イカだけではなく、小型の魚類も同時に漁獲していることが十分に考えられる。技術協力という観点から考えると、インドネシアにおいて資源管理手法等の技術協力が考えられる。しかし、資源の有効利用を図る方策が見出されたとしても、漁業規制が守られる組織体制がなければ意味がない。インドネシアでは日本のように漁業協同組合など漁業者の組織が整備されていなかった。インドネシアにおいては、マレイシア漁業開発公社が進めているような、モデル的な漁業協同組合の構築が当面の課題ではないかと思われた。
- 青森県水産試験場の論文
- 2003-03-00
青森県水産試験場 | 論文
- 陸奥湾産卵群マダラの津軽海峡内における回遊について
- ヤリイカの卵発生に及ぼす低水温の影響
- 津軽海峡内におけるマダラ稚魚の分布と移動
- 青森県出戸東方における海洋特性について
- 青森県尻屋崎東方における津軽暖流の流勢指標について