明暗条件がキジハタの卵及びふ化仔魚に与える影響について
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概要
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1.キジハタのふ化から摂餌開始までの期間(ふ化後0~4日目)の明暗条件における発育と生残について調査した。2.死亡はふ化後3日目から4日目にかけて認められ、暗条件下では、ふ化後4日目の生残率が明条件下に比べて低下した。3.生残率の低下は暗条件の時期により差が認められ、ふ化後3日目前後の摂餌開始時期に暗条件にした時に著しく低下した。4.発育において、暗条件下では卵黄の吸収が遅く、さらに摂餌開始時期の腹部の色素胞の広がりが明条件下に比べて劣った。5.摂餌開始時期までに暗黒の条件にさらすことはキジハタにとって良くないことが明らかとなった。飼育時の飼育水に添加するクロレラなどの濃度について注意する必要があろう。
- 岡山県水産試験場の論文