豚のE型肝炎ウイルス
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
E型肝炎はE型肝炎ウイルス(HEV)の感染に起因するヒトの急性肝炎で、衛生状態の悪い開発途上国で主に発生している。このため、欧米や日本などの先進国では本病は最近まで輸入感染症と考えられてきた。しかし、近年、日本を含む先進国で海外渡航歴のないヒトでの本病の発生が報告された。一方、豚においてヒト由来HEVと遺伝子レベルで酷似したHEVが広く浸淫していることが明らかにされている。豚由来HEVがヒトに感染してE型肝炎を発症させたとする直接的な証拠は現在までないが、その可能性を示唆する報告は幾つかなされている。本稿ではヒトや豚でのHEV感染について概説するとともに、豚-ヒト伝播の可能性に関する最近の知見を整理してみる。
- 日本豚病研究会の論文
日本豚病研究会 | 論文
- オーエスキー病の現状とその清浄化に向けて
- Fort Dodge Animal Health 社 Suvaxyn^【○!R】 PCV2 One Dose の海外における評価成績
- 豚サーコウィルス2型(PCV2)
- 豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルスにおける遺伝学的多様性とその意義
- 豚コクシジウム病に対するトルトラズリルの発症防止効果と1日の増体重に対する影響