山間傾斜地におけるシバ草地造成技術の開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
雑草の侵入等により牧養力が低下した既存放牧草地に、市販の園芸用セルトレイで育苗したシバポット苗によるシバ草地の短期造成に必要な技術と、傾斜草地におけるシバポット移植機を開発する。今回は、入手可能な野シバを供試し、その特性について調査した。 供試したシバは、朝駆け(農林水産省草地試験場品種登録出願品種)、肉用牛研究所内自生野シバ(所内シバ)及び県内公共牧場自生野シバ(牧場シバ)で、3節程度に切断したシバ匍匍茎を市販の園芸用セルトレイ(128穴)に挿し、露地で45日及び60日間育苗したものを圃場に1苗/m2で移植(移植日:平成12年7月14日)し、匍匍茎の伸長程度、被度(シバが地面を覆った面積)拡大状況等を調査した。 移植91日後の被度は、牧場シバの育苗期間60日が19.1%で最大あった。育苗期間45日では、牧場シバの被度が13.8%で大きかった。移植9印後の最大匍匍茎長は、朝駆けが各育苗期間とも長かったが、育苗期間45日が最大で119.0cmであった。朝駆けは、匍匍茎長は長く地表を覆っていたが、直立茎が疎らであったので被度が小さくなった。移植91日後の匍匍茎本数は、育苗期間60日、育苗期間45日ともにシバの種類による大きな差はなかった。
- 茨城県畜産センターの論文
茨城県畜産センター | 論文
- 豚尿由来液状物の高度処理・利用技術の検討(第2報)
- 豚尿由来液状物の高度処理・利用技術の検討
- たい肥を活用した施肥設計システム「たい肥ナビ!」の開発
- 家畜ふんたい肥の利用促進に関する研究(第2報)
- 家畜ふん尿のリサイクルに関する研究