水田地帯に空中散布された農薬の河川への流出
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概要
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水田地帯に空中散布された殺虫剤DEPを対象に,その分解生成物であるDDVPも含め,河川への流出状況について調査した.DEPは環境水中では急速に脱HC1してDDVPに変化するが,空散地域下流の河川水中では常にDDVPに比べ,DEPの濃度が高かった.このことから空中散布による農薬の河川への流出は大部分,散布時の河川,水路等への直接降下等によるものであり,田面水の流出による負荷は小さいと考えられた.全5回の調査から,空中散布された農薬の河川への流出率は約5%程度と推定された.
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