Salmonella Enteritidis食中毒からの分離菌株における疫学的マーカーの比較検討
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概要
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食中毒事例から検出したSalmonella Enteritidis 119菌株について,ファージ型,プラスミドプロファイルおよび抗生物質感受性などが疫学的マーカーとして利用できるか検討した.これらの疫学的マーカーにより,20事例の食中毒は8種類のパターンに分類された.これらを検討した結果,ファージ型4,60kbプラスミド保有,抗生物質感受性のパターンが6事例と最も多く,これらは同一の汚染源であることが推測された.更に,1990年以降は60kbプラスミド保有菌株がほとんどを占めるようになり,主流行菌株であると思われた.原因食品は,数事例を除きそのほとんどが鶏卵あるいは鶏肉を使用した食品が推測された.以上のことから,これらのマーカーの組み合わせにより,S. Enteritidis食中毒の疫学的解析に利用できることが判明した.
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