長野県内の地下水汚染の現状
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概要
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環境庁の委託により昭和63年度に長野県下50か所の地下水調査を実施した.その結果に基づき地下水の水質及び有機塩素系溶剤等による汚染の現状をトリリニアーダイアグラムを用いて検討した.有機塩素系溶剤のトリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,1,1,1-トリクロロエタンのほかこれらの分解生成物と思われる1,1-ジクロロエチレン,trans-1,2-ジクロロエチレン,cis-1,2-ジクロロエチレンが検出され,1,1-ジクロロエチレンについてはWHOのガイドラインを超すものが10%あった.トリリニアーダイアグラムによる検討の結果,地下水の成分は地域差が大きく,また,有機塩素系溶剤による汚染は浅井戸等表流水型の地下水ばかりでなく,比較的安定した水質を示すといわれている一般型地下水(炭酸カルシウム型)にも汚染が広がっていることがわかった.
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