散発性A型肝炎の流行事例
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概要
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1988年3月から5月にかけて,飯田市で8名のA型肝炎患者がみられた.疫学調査から家族内感染の1例を含む散発性A型肝炎の流行と判明した.患者の年齢は30歳代が5名と多く,その内の1名は劇症肝炎例であった.患者の症状は全身倦怠が87.5%,発熱が57.1%,腹痛,下痢,黄疸が各々42.9%,カゼが28.3%であった.発症前に6名の患者がカキ(牡蛎)を摂取しており,感染源としてカキの関与が考えられた.県内の健康人のA型肝炎抗体保有率は,15歳以下が0%,40歳代が50%,51歳以上が100%を示し,抗体保有者の年々高齢化する傾向が明らかであった.
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