高速液体クロマトグラフィーを用いたSalmonella paratyphi BとSalmonella javaの鑑別
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概要
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高速液体クロマトグラフィーを用いてd-酒石酸の利用能力を調べることにより,S. paratyphi BとS. javaの鑑別を試みた.高速液体クロマトグラフィーによるd-酒石酸の定量値とJordan培地による判定を比較した結果,培地による両者の鑑別の困難さは,S. javaのd-酒石酸の利用能力に,菌株により大きな差があるためと考えられた.また,比較のためS.typhimuriumについても同様に利用能力を調べたが,d-酒石酸陽性株および陰性株の判定は高速液体クロマトグラフィーによる場合およびJordan培地による場合共に明確であった.我々が用いた高速液体クロマトグラフィーによる方法は培地中のd-酒石酸を直接定量できるため,正確な判定が可能であり,菌の同定および分類に新たな情報を提供できるものと考える.
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