長野市における降水中の化学成分
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概要
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1975年8月から1976年7月までの1年間の長野市における降水のpH,電気伝導度及び化学成分濃度(Na+,K+,Mg2+,Ca2+,NH4+,Cl-,SO4 2-,No3-,NO2-)を一雨ごとの降水(降り始めから降りやむまで)及び降り始め1mmの降水について調査した.一雨ごとのpHは4.0~5.2の狭い範囲に集中しており,pH4.0未満の降水はなかった.また,pH6.0以上の降水も1回だけあり,これは黄砂の影響によるものであった.長野市の降水は海塩粒子の影響を強く受けるNa+やCl-に比べ,内陸の影響を強く受けるCa2+,NH4+,SO4 2-,NO3-の占める割合(全体の77%)がかなり高かった.冬期を除く降水のH+濃度はCa2+,NH4+,SO4 2-,NO3-濃度の影響を強く受けていた.降り始め1mmの降水のpHは4.2~4.4の間に全体の3/1が出現していたが,pH4.0未満の降水はなかった.
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