睡眠に関する授業実践と学習指導要領の変遷
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概要
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本研究は、生徒からの学習要求のテーマ性に基づいた授業開発が家庭科カリキュラムづくりにとって有効性があることを検討するために、家庭科の課題と授業「睡眠と枕づくり」の実践にかかわる先行授業実践と先行研究ならびに学習指導要領の変遷を分析・考察することにある。その結果を以下に要約する。(1) 学習指導要領は、睡眠にかかわる学習項目や指導内容は意外に早く、というよりも家庭科設立後すでに学習内容に織り込まれていた。しかし、学習指導要領改訂に応じ小・中は生活的自立から全く扱われなくなり、高等学校は「乳幼児」の生活習慣として睡眠に関わる学習内容というように変遷されていった。(2) 先行授業実践では、独自に「睡眠」にかかわる学習内容は見られなかった。しかし生活時間の中で生理的時間構成として捉えられていたものが多い中で、「住居」領域のみで終わらせているわけでない、家庭科の総合性が垣間見られる実践があった。その後20年間は睡眠にかかわる学習内容の実践は皆無である。(3) 学習指導要領、先行授業実践の分析のうえに学習の主体者である生徒の学習要求から、授業構成と学習計画を提示する必要性がある。
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鹿児島大学,カゴシマ ダイガク,Kagoshima University | 論文
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