基礎造形教育法における題材選定に対する嗜好と教育効果
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概要
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先行研究では基礎造形教育法を用いた授業で学生が制作した作品を調査し,表現傾向として「具象的表現」と「幾何学的・抽象的表現」に分類し,高評価に抽象的表現の作品,低評価に具象的表現が集まったことを明らかにした.そこで本研究では各題材の嗜好調査として,基礎造形の授業を実施している岐阜市立女子短期大学生活デザイン学科の1年生の学生を対象に,全題材の終了後,質問紙によるアンケート調査を実施した.調査の内容は各学生の個々の題材に対する嗜好度について行い,それに対応させ,個々の作品の評価との関係性を明らかにした.その結果,学生の嗜好性と作品の評価との間には,ある程度の正の関係が認められた.これは嗜好度の高い題材の開発によって,教育効果の向上が期待できることを意味しており,題材精選の1つの観点だといえる.また作業時間のかかる課題,難易度が高い課題に対しても,嗜好度が低い結果となり,これは学生の嗜好度が,課題自体の造形的な魅力だけではなく,題材の難易度が重要だということを示している.
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