身体表現に関する研究(3)ダンスクラシックにみられる身体表現の安定について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
これまでのダンスにおける身体表現に関する研究を踏まえて,本研究ではダンスの身体表現にみられる安定した表現は,どのような身体運動から創り上げられているのかを明らかにすることを目的とした。安定した表現を支える身体運動を明らかにするために,演技内容を比較しやすいクラシックバレエを対象として,表現の安定と基礎的身体運動(プリエ)の関わりについて三次元動作分析を用いて検討した。その結果,身体表現の安定と基礎的身体運動であるプリエとの関わりは以下の通りであった。動きの始まりであるプレパラシオンの動きで,重心が軸足のプリエと同期して下がり,重心が膝の伸展動作よりもわずかに早く上昇し,膝の伸展と共にバットマン・ア・ラ・スゴンドの動きの完了点まで一気に引き上げられる。バットマン・ア・ラ・スゴンドの動きの完了点から,軸足と対立関係にある腕がわずかに早く引き下げられ,踵は,重心が下がると同期して床に接地する。以上のように,身体表現を安定に導くプリエという身体運動は動きと動きを連結させる要であり,瞬間に身体に安定を獲得させると同時に,演技者が生きている身体の上にあり続けることを支える動きであると考える。The purpose of this study is to clarify what kind of movement makes up stable body expression in dance, based on my previous studies. To this end, I analyzed the relation between the stability of body expression and the basic movement---plié--- in classic ballet with Frame DIAS.The result was the following. The center of the body goes down in synchronization with the plié of the pivot leg from the point of préparation, then begins to rise a little earlier than the knee, and rises up at once with leg's extension to the point of completion of battements à la seconde. The opposite arm to the pivot leg goes down a little earlier than that point, and the heel lands as the center of the body goes back down.In conclusion, plié is a key movement to link a series of movements. It gives stability to body expression, and also keeps the performer's body alive.
論文 | ランダム
- 編集長インタビュ- 坂本春生(西友専務経済同友会「情報化社会を考える委員会」委員長)--情報化社会の主役は個人。企業は人材面で社会貢献を
- 3P173 平滑筋ミオシンのコンホメーション変換/フィラメント形成の調節に関与する必須軽鎖の機能領域(分子モーター))
- 1P140 単リン酸化平滑筋ヘビーメロミシンの非対称な光架橋(筋肉 : 筋蛋白・収縮)
- 光架橋を用いた平滑筋ヘビーメロミオシンのリン酸化依存性構造変化の解析
- 1P117平滑筋ミオシン制御軽鎖N末端部とテロキンとの相互作用