海上保安事件の研究(第62回)昭和27年(1952)9月17日朝,焼津の漁船「第十一明神丸」から,北緯32度10分,東経140度05分付近で,海底火山が爆発して新しい島(新島)が出現したとの報告があり,海上保安庁はこれを航路告示で「明神礁」と発表した。海上保安庁水路部(現海洋情報部)は調査班を編成し,測量船「第五海洋丸」を派遣した。「第五海洋丸」は9月23日午前10時15分に東京港を出港したが,同日午後8時30分の航海報告を最後に音信不通となった。巡視船隊による捜索がなされたが,手掛かりをつかむことができ
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