書評 経済政策重視の新しい社会党像--戦後初期の政党政治から震災復興を考える 中北浩爾『経済復興と戦後政治』
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概要
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中北浩爾『経済復興と戦後政治』は、一九四五年から五一年までの政党政治を、社会党と、それと多くの点で関わりのあった総同盟などの社会団体、労農派マルクス経済学の知識人、そしてアメリカとの対外関係から分析したものである。また、当書は、「この時期の政党政治を、経済復興、特に生産という問題を軸として一貫した視座から」分析している関係で、錯綜したこの時期の政治も一筋の流れになってまとまり、その論理は明快に展開されている。しかも、こうした視座の設定等が、「混乱した」政治を見事に腑分けして、そこに通底するものを生き生きと表現しているという点でも当書は成功していて、興味深い作品ともなっている。特に、今年の三月一一日以降は、東日本の震災の影響で、当書からは、現在の連立政権や、国会の影響力、さらに震災復興のあり方においても多くの示唆が得られる点で、刊行後、一〇余年を経た今日ではあるが、改めて、当書の問うた、その意義は深いように思われる。そこで、本稿は、筆者は、戦後初期の社会党像を通して如何なる点を強調しておきたかったのか、今日的課題にもダブらせながら、この点について書評を試みる。
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