Organised Diversity Management in Europe and the Case of South Tyrol
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概要
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本稿は、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院(大学院国際広報メディア・観光学院)公共伝達論分野(講座)の求めに応じ、2010年6月26日(札幌)および7月2日(東京)に開催された同大学院主催の公開シンポジウム「超国家的枠組、標準化、ネットワーク化 : ヨーロッパ、日本、アフリカの組織的多様性マネージメント Supranational Frameworks, Standardisation, Networking : Organised Diversity Management in Europe, Japan, and Africa」において筆者が行った招待基調講演「ヨーロッパの組織的多様性管理とイタリア南チロルの事例 Organised Diversity Management in Europe and the Case of South Tyrol」をまとめたものである。近年ヨーロッパとアジアがこの分野でも互いに関心を高めつつあることを念頭に置き、ヨーロッパにおける組織的多様性管理としてのマイノリティ保護について、マイノリティ自治の成功例といわれるイタリア南チロルの事例を取り上げたほか、マイノリティ保護と多様性管理の関係性、欧州連合(EU)、欧州安全保障・協力機構(OSCE)、欧州評議会(CoE)などによるマイノリティ保護のメカニズムについても考察した。また結論では、現状において認められる問題点を指摘した。さらに上記の内容に即しながら、主催者側の要望にもとづき、筆者が代表を務めるEURAC(ボルツァーノ欧州アカデミー the European Academy of Bozen/Bolzano)の研究教育活動についても紹介した。
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