自分の姿を木の枝や葉っぱに似せて捕食者の目を逃れる昆虫はよく知られているが,近年各地で視覚以外の感覚に訴える様々な“だましの達人”が発見されている。ある種のチョウの幼虫はアリの幼虫と同じような化学物質を放出してアリの巣に運んでもらい,巣に入ってからは女王アリに似た音を発してアリたちに食料を運ばせる。