非アルコール性脂肪肝炎(NASH)由来と考えられる肝癌死が増えている。NASHは生活習慣病を基盤に発症し、これといった症状もなく進行する。血小板減少や線維化マーカーの上昇が早期発見のカギだ。 日本では、1990年代後半から非B非Cの肝癌死が徐々に増加し、現在、B型肝炎ウイルス由来の肝癌死亡数とほぼ同じレベルになりつつある(図1)。