商談を終え、ヨロヨロになりながら帰ったオフィスのエアコン設定は28度。キンキンに冷えた感じはないが、これなら一息つける。したたる汗をぬぐいながらテレビをつけると、しかめっ面の大臣が話していた。「停電の恐れがあります。エアコンの設定温度を上げてください」。そしてオフィスで働く人が、1人、2人と熱中症で倒れていった――。 今年はこんな悪夢が現実になりかねない。