大手機械メーカー社員の不破知提人は、社内会議で巧みに合意を引き出すファシリテーターとして、評判が高まりつつあった。そんな彼のうわさを聞きつけたA支店の支店長が電話をしてきた。「客先でファシリテーターを務めてほしい」という用件だ。