医療の質とバランスト・スコアカード (特集 ファイナンス)
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概要
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日本の医療機関は、医療費の引き下げに対処したリーンな医療体制が求められている。同時に、医師不足と看護師不足が少なからず原因となって医療事故が多発している。リーンな医療体制と安全な医療の同時達成が求められているものの、これらの同時達成だけで満足されるわけではなく、さらに高度医療の提供も社会的責任として求められている。このように、医療の質に関わって医療機関の戦略的対応が大きな課題として取り上げられている。しかし、医療の質の戦略的な扱い方に統一した考えがないのが実態である。本稿では、戦略に関わる医療の質を、3つのタイプに分類できることを明らかにした。戦略目標として扱うタイプ、戦略の1つの視点として扱うタイプ、戦略そのものとして扱うタイプである。私見では戦略そのものとして扱い、企業価値創造を支援すべきであることを提案した。併せて、その提案が机上の空論としてではなく、実証できることを明らかにした。 Japanese healthcares seek the lean care service systems for saving of medical cost. There are lots of medical accidents in order to adapt the lean systems that are a short of doctors and nurses. We seek not only the same time attainment of between the lean systems and the safety medical care, but also extensive medical care, so called healthcare of social responsibility. But, there is not the strategic way doing with quality of healthcare in Japanese healthcares. This paper finds out three types for coping with quality of healthcare : strategic objectives type, strategic perspective type, and strategy type. In this paper, we suggested the strategy type for creating the corporate value. In addition, we study a real healthcare case for supporting our suggestion.
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