4月9日の水曜日、中国上海市の中心地にある薬局「益豊人民店」は、買い物客でごった返していた。その多くが漢方薬を買い求める中、1人の初老の男性が毛色の変わった商品を手に取った。日本ではお馴染みの使い捨てカイロである。 6箱分をまとめ買いして店の外に出てきた男性は、「いつも姉の夫に買ってあげている。腰の痛みが軽くなるって言うんだよ」と話した。