光条件が鉢植えデルフィニウムの花もちに及ぼす影響
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概要
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鉢植えのデルフィニウムを異なる光量子束密度(PPFD)条件下(7, 70および300μmol・m^<-2>・s^<-1>)に保持したところ, がく片の落下で評価した花もちはそれぞれ6.4日, 9.4日, 9.4日であった.実験開始時点でのCO_2の固定速度は7μmol・m^<-2>・s^<-1>条件下で最も低かった.開花4日後に測定したがくと雌ずいにおける糖(スクロース, グルコース, フルクトースおよびマンニトール)含量は光量子密度が低くなるにつれて減少した.開花6日後のエチレン生成量は7μmol・m^<-2>・s^<-1>で保持した花で最も高い値を示した.これらの結果から, 鉢植えのデルフィニウムを光量子束密度が低い条件に置くとCO_2固定速度と糖含量が低下し, 花のエチレン生成量が増加してがくの脱離が促進されることが明らかとなった.
- 2005-09-15
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