花壇苗経営における販売チャネルの複合化と取引費用
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概要
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奈良県の花壇苗生産者を対象に生産、販売状況の変化についての調査を行い、今後の経営発展のためのチャネル戦略を検討した。1.まず、販売金額の増減と販売チャネルの変化についての関係を明らかにした。販売金額が増加している経営は、販売チャネルが複合化しているという特徴が見られた。2.続いて、実際の花壇苗経営における販売チャネルの多様化と取引費用について取引費用論を援用して考察した。販売チャネルを多様化する際に経営全体での取引費用を節約するようにチャネルを選択し、そのチャネルを維持しうる製品戦略をとっている。一方、販売金額が減少している経営は従来主流であった販売チャネルが減少し、セリ取引が増加している。3.今後の花壇苗経営の発展を考える上で販売チャネルの機動的な加除が、極めて重要になっているといえる。本調査結果では多チャネル化と卸売市場の相対取引を含めた契約的取引の導入が有効な対策となっており、この傾向は今後も続くもの思われる。
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