副詞的名詞類に関する一考察
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概要
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本稿の目的は認知文法(cognitive grammar, CG)の観点から副詞的名詞類を含むいくつかの構文に共通するスキーマを提示することである。具体的には、John walked the course. やJack sprayed the wall with paint.におけるthe courseやthe wall のように、一般に自動詞とみなされる要素の直後に置かれる副詞的名詞類は、動詞によって描かれる移動や活動を特徴付ける活性領域として機能する点で副詞的に用いられた名詞類とみなすことができることを示す。本稿での分析に従うと、ここで扱う構文がいわゆる「全体性の解釈」を受けるのは、副詞的名詞類が動詞の目的語位置に生じることによるのではなく、主語の指示対象の移動もしくは活動を行う範囲において活性領域が動的に拡張されていくという概念化のプロセスの帰結として捉えられることになる。
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名古屋産業大学 | 論文
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