建設工事において,隣接地などに工事の影響が及び,トラブルを起こすケースは後を絶たない。ここでは,98年7月31日に大阪地方裁判所で下された判決を取り上げる。 92年12月ころから東昌建設は,大阪府箕面市でマンションの建設工事を開始した。マンション敷地の南側は高低差15mほどの斜面で,その上部に木造住宅が建っていた。