判例評論 最新判例批評(50)「エホバの証人」の宗教的信条から絶対的無輸血の明確な意思を示す患者に対して、説明せずに(いわゆる相対的無輸血の立場で救命のために)輸血することは、同人の輸血医療拒否、さらには輸血の可能性のある手術の受諾に関する意思決定をする権利を奪い、その人格権を侵害したとして、不法行為に基づく慰謝料賠償責任を肯定した事例--成人患者自らが長年の信者でその輸血拒否の意思を明確に何度も表明し、しかも本件肝臓腫瘍摘出手術後の余命は五年であり、且、医師側が患者の右意思を受けるような言動もしていた場

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