東南極大陸,西やまとヌナタクスの地質
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概要
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第14次南極越冬隊の内陸調査隊は,1973年12月にやまと山脈南西方30kmにある,7つのヌナタク群を踏査した.このヌナタク群はおのおの300〜1,000mの広がりをもつが,大部分はモレーン堆積物でおおわれている.最高峰は2,282mで,氷床からの比高は150m にすぎない.当地域にみられる岩石は,やまと山脈のものと類似しているが,チャーノッカイト類は認められない.最北端のヌナタクは,普通角閃石黒雲母片麻岩からなり,他のヌナタクは花尚岩質片麻岩類が広く分布する.変塩基性岩,花崗岩質岩脈,ペグマタイトは,全地域にみられる.岩石の産状およびこの地域の構造的特徴から,当地域の地質は,ベルジカ山脈の地質と密接に関係しているものと思われる.
- 国立極地研究所の論文
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