経営情報システムの戦略的側面について--SISの再設計に向けての試論
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年,話題を独占してきた感のある「SIS(Strategic Information Systems)」は,結局一つのブームとして終結したといわれる。SISは情報が経営資源の重要な位置を占め,戦略上不可欠なものとしての認識が確定した現在において,これまでの経営情報システムの発展的システムとして登場した。それならば,「SISブームの終焉」とはどういうことであろうか。「SISブームの終焉」は戦略支援情報システムそのものの否定ではなく,「SIS」という概念の皮相的把握の終焉であり,経営情報システムそのものは,今まで以上に経営に密着したかたちで展開しつつあるものと考える。ここでは,ブームとして終わったといわれる原因を探り,その問題点を考えたい。そのためには,再度,戦略性の原点において,情報システムの支援の内容と戦略への係わりを整理し,戦略を支援する情報システムの要件を検討する。そのことにより,今後の戦略情報システムの持つ基本的な要素と構築の在り方を考える。
- 長崎大学経済学会の論文
長崎大学経済学会 | 論文
- 企業の市場権力,社会的責任,および経営政策--3者関係の動向と現代の経営理論
- 現代の経営政策とその課題--社会的責任の今日的特質との関連において
- 「企業と社会」論についての一考察
- 現代企業と社会--社会のなかの企業
- 「現代企業行動論」吉戸昌昭著