非対称な消費者選好下における新規参入戦略モデル
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概要
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本論では, 新規参入のための競争戦略分析モデルを提案する.Carpenterら(1990)は消費者選好の非対称性(Preference Asymmetry)が存在する市場への参入戦略を分析するモデルを提案している.しかし, このモデルでは, マーケットシェアが抽象的関数であるため, 分析の対象が独占市場に限定される, 加えて, 製品コストと製品ポジションの依存関係も考慮されていないため, 価格, 製品ポジションニングといった意思決定に対して定性的な結論しか得られない.そこで, 本論では具体的な消費者行動モデルとして多項ロジット・モデルを適用することにより, 分析の対象を寡占市場に拡張する.さらに, 前述の依存関係を考慮することにより, 消費者選好の非対称が存在する寡占市場へ参入する際の最適な製品価格, 製品ポジションを定量的に求めるモデルを提案する.
- 1996-10-15
論文 | ランダム
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