抵抗回路における分岐曲線の求解法
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概要
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非線形回路の直流解析は非線形代数方程式の求解法に帰着する。ここで回路方程式を次のように表す。[numerical formula](1) 上式の解は(n+1)次元ユークリッド空間における解曲線となる。ここで、直流バイアス電圧とか強制外部入力を変数をx_<n+1>として選ぶならば、解曲線は駆動点特性曲線あるいは伝達特性曲線に対応する。このような解曲線追跡法として幾つか方法が提案されている。これらの追跡法は変曲点が存在していても曲線が連続であるならば効率的に追跡できるが、交差点、孤立点などが生じると追跡できない。何故なら、これらの分岐点は特異点に相当し式(1)のヤコビー行列の階数が(n-1)に退化するためである。山本氏は分岐点の求解に対し、補助変数を導入することを提案した。本稿では、分岐点ではヤコビー行列の行列式が零になるという性質を利用した分岐点の求解法と、簡単な分岐曲線の決定アルゴリズムについて報告する。
- 1994-09-26
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