前頭葉起原の発作性自動症
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概要
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発作間けつ時および発作時脳波所見から, 前頭葉起原とみなされる発作性自動症を反復する4症例, 25発作の臨床経過, 自動症の特徴, 脳波像について検討した。この自動症は急速に出現しかつ急速に終了し, 発作は長くても30秒程度しか持続せず, この間の意識混濁はごく軽いかあるいは全くない。同一症例における発作症状の時間的・空間的推移は常に同じであり, 下肢の交代性の動き, 〓幹, 腰を左右対称性にゆする動き, 悲鳴や呻き声の発声, 笑いの表情が最も多く見られた。このような自動症からなる単一発作で経過し, 他の発作型を併有せず, 著しい頻発傾向を有し, とりわけ浅眠時に好発し, 抗てんかん剤に対する治療抵抗性が高く, すべての症例はヒステリー発作と見誤まられていた。
- 1987-10-31
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