側頭葉てんかんの自動症 : 発作症状・脳波関連からみた症候論
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概要
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側頭葉てんかんにみられた自動症(27症例, 34発作)について, 発作時脳波像と発作症状の相性推移を検討した結果つぎの3期を分けることができた。前期 : 基礎律動が抑制され, ついで焦点性・一側半球性の低振幅律動波が出現する。自覚的信号症状, 視線・表情の変化, 応答の遅れ, 反応性自動症が見られる。中期 : 全般性高振幅徐波律動に転じ, 外界刺激への反応が最も乏しく, 無動凝視状態が挿間され, これにひきつづく自動症は要素的な反復運動を主徴とする。後期 : 高振幅徐波律動が低振幅不規則徐波に急変し, 意識混濁が緩徐に回復してくる。以上の結果から, initial motionless staring(Esquetaら)は必ずしも発作起始時に認められるものではなく, その発現時期から側頭葉(海馬)起原か側頭葉外起原かを鑑別することは困難である点を強調した。
- 1985-09-30
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