猫の脳内葉酸注入によるてんかん重積発作回復後の突然死
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概要
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neurotoxinの1つである葉酸を猫の一側扁桃核または無名質に投与したところ, ほぼ同様の脳波・行動上のてんかん重積発作が一過性に惹起されいったん回復した。しかし2〜4週間ののち突然, 無力, 無欲, 意識混濁状態となり死亡した。病理学的には脳および心臓に虚血性組織変化が認められ, カテコラミン放出に由来する心臓死が強く示唆された。これはヒトのてんかん患者でみられるsudden unexpected death(SUD)とある相似点をもっており, その解明に有用なモデルと考えられた。ネンブタール麻酔下で同様の実験を行ったところ, 猫は生き延び, 扁桃核キンドリングに対する影響もなかった。糺すなわちこのSUDは予防可能であることが確かめられた。
- 1985-04-30
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