脱力発作を伴ったローランドてんかんの1例 : 脱力発作の発作-脳波同時記録による検討
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概要
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シルビウス発作と脱力発作を合併した1例について報告した。症例は12歳女児で, 4歳時にシルビウス発作が始まり, これを繰り返す間に, 2回の脱力発作のエピソードがみられた。2回目のエピソードの時, 発作-脳波同時記録によって検討し, brief typeの脱力発作と結論した。発作時脳波では全般性鋭徐波が右側優位にみられたが, 10歳以降, 発作間欠期脳波は, 右中心部一中側頭部に限局した鋭波を示し, やがてこれも消失した。これと並行して臨床発作もみとめなくなった。全経過を通じて, 精神神経学的退行はあらわれなかった。本例の臨床像および脳波像は, Aicardiらのいうatypical benign partial epilcpsy of childhoodに類似していた。
- 1984-09-30
論文 | ランダム
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