Cystic Dilatation of the Occipital Hornを呈するてんかん患児の臨床的検討

元データ 1992-07-31 日本てんかん学会

概要

Remillardらが最初に報告したsyndrome of cystic dilatation of the occipital hornについて当院小児神経科外来における頭部CTを検索したところ, 3例の本症を認めた。これは頭部CT施行例641人中0.5%で, てんかん患児(者)183人中1.6%であった。3例ともてんかんを合併していたが, 原因となる基礎疾患は周産期脳障害, 急性脳症, 急性硬膜下血腫と異なっていた。臨床症状は同名半盲などの視力障害, 片麻痺を共通して認め, 発作症状は複雑部分発作を中核とし, 3例中2例は難治性であった。脳波上の突発波局在は後頭部, 前頭部, 側頭部とそれぞれ異なっていた。本症は後大脳動脈領域の梗塞性病変によるものとされているが, CT像を基にして発作の病態生理を考えていくうえで重要と思われる。

著者

加我 牧子 国立精神・神経センター武蔵病院小児神経科精神保健研究所精神薄弱部
黒川 徹 国立精神・神経センター武蔵病院
高嶋 幸男 国立精神・神経センター武蔵柄院・小児神経科
松井 潔 国立精神・神経センター武蔵病院
桜川 宣男 国立精神・神経センター神経研究所

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