発育に伴うElマウス脳のメチオニンエンケファリン様免疫活性の変化
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概要
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遺伝てんかんモデルであるElマウスの痙攣と脳内オピオイド系との関係を明らかにするために, Elとその母系であるddYマウスの脳内メチオニンエンケファリン様免疫活性(ME-LI)を, radioimmunoassay(RIA)で測定した。痙攣履歴のない生後25日では, ElのME-LIが, ddYに比べて海馬で有意に低下した。不全発作を示す生後50日では, 放り上げ刺激を加えた発作間歓期のEl(+)と放り上げ刺激を加えていないEl(o)マウスのME-LIが, 海馬と中隔野で有意に減少した。強直間代発作発現以後の生後150日では, 発作間歓期のEl(+)とEl(o)のME-LIが, 大脳皮質と中隔野と線条体で有意に低下した。Elマウス脳のME-LIの低下は, これまでに報告したオピオイドδレセプターのup-regulationに対応しており, 痙攣に対して抑制的に働くenkephalinergic neuronの機能低下が, Elマウスの痙攣素因や痙攣発現に重要な役割を果たしていると考えられる。
- 1991-04-30
論文 | ランダム
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