アメリカ3大鉄鋼企業の成長と経営政策 : 1920年〜32年
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概要
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1920年代のアメリカ鉄鋼企業は軽量鋼材市場の拡大と重量鋼材市場の相対的低下といった産業構造の質的変容に規定された資本蓄積を進展させる。20年代は鉄道、耐久消費財産業に加え、食品加工、金属機械、建設、電力、ガスといった諸産業が経済成長を底支えし、鉄鋼企業に多様な軽量鋼材需要を提供した。鉄鋼企業は20年代前半に戦後恐慌によって露呈した過剰資本を合理化投資、資本集中によって処理しつつ価格機構の再建を通した安定価格水準を基礎に高収益を実現する。20年代後半には中堅鉄鋼企業を中心に全産業からの需要に牽引されだ大型見込み投資が製銑、製鋼、圧延部門でみられたが、29年恐慌によってその過剰生産能力処理に苦悩する事になる。重量鋼材を生産基軸とするU.S.Steel,Bethlehemは20年代後半以降同じ財務対応を図る。軽量鋼材生産中心のRepublicは合同による鋼材加工市場への対応を図る。3社の行動は企業設立事情と経営者の経営観によって規定されてもいた。
- 1998-10-02
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