ファジイ数として捉えた無意味外来雑音下における単音節明瞭度に関する基礎的考察
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概要
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音節明瞭度に関する研究はこれまで多くの人々によって行われその成果が蓄積されている。これらの研究においては決定論的な取扱いがなされている場合が多い。一般に、実験室の残響時間やSN比等の外的な物理的条件を同一にして音声信号聴取実験を行ったとしても、通常の物理システムの場合とは異なり人間の感覚器官が介在することから、その聴取実験結果には被験者の心理的状態や集中度の度合い等と言った人間の内的状態に起因する不可避的な曖昧性が含まれているのが常である。以上のような観点から、本研究では、単音節明瞭度をファジィ数として表現してこれと明瞭度指数との関係をまず捉えた後、他の異なる条件下での単音節明瞭度の予測問題を考察している。
- 電子情報通信学会の論文
- 1999-11-18