岩国徴古館は、これまで「昭和モダン建築巡礼」で採りあげた建物の中でも最も古いものである。竣工は1945年。太平洋戦争の最中、それも戦局が極まったとんでもない非常時にこの建物は完成した。 当時は戦争のため、材料の統制があった。建築にまわす材料はない、ということで、ここでは溶鉱炉で出る廃材をリサイクルした鉱滓ブロックなどを使っている。