アジアの地上観測サイトにおける一酸化炭素の連続測定のための標準ガスと測定手法の評価
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概要
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ABC 国際プロジェクトの枠組みのもとで開催されたEAREX 2005 キャンペーンの一環として、大気中一酸化炭素のための測定手法と標準物質の整合性を直接比較する国際相互比較実験が行われた。2005 年3 月に日本、韓国、香港、台湾の4グループが、各自の連続測定器と標準ガスを済州島のGosan 観測所に持ち寄って、国際比較を行った。これらは、これまでアジアにおける大気モニタリングに用いられてきた手法である。日本のグループから持ち込んだ手法である国立環境研究所のNDIR 測定器は、一時間の時間分解能で気象研究所のGC/RGD 法と良い一致を示した。このことから、NDIR 法は大きな濃度変動を示す状況下で大気中一酸化炭素濃度を連続的にモニターするために有用であることが確かめられた。国際相互比較における3台のNDIR 装置による実大気測定結果は概して良い一致を示したが、標準ガスの比較からは、大気レベルにおいて精度・確度ともに高い一酸化炭素の標準ガスを調整し維持することの困難さが指摘された。
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