角層内真菌要素知見補遺
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概要
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表在性真菌症における菌寄生部位は,組織学的検査によつて知られているように,角層およびその変形物たる爪及び毛に限られ(necrophilic fungi),それより深い生活細胞に菌を見ないことが常である.したがつて角層を剥離することにより,菌の寄生状態についての知見が得られるが,従来の研究の多くは角層をメスで剥離し,前後左右の連続性を破潰し,若しくは鋏のようなもので採取した場合でも,狭い範囲を採るに過ぎない上,苛性加里処理で標本が破潰されるので,菌要素の角質内での位置や,菌要素間相互の位置関係についての知見は乏しい憾みがある.Wolfは,Adhasiv celluloid Streifenを用いて表在角層を剥離し,これを直接鏡検,若しくは硝子面上
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
公益社団法人 日本皮膚科学会 | 論文
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