皮膚疾患におけるビタミンB1代謝の研究 第10報 皮膚,毛髪の色素とビタミンB1・B2の関係
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概要
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生体内でmelanin色素がmelanocyteによりtyrosineを基質としてtyrosinaseによつて生成せられることは明らかにされたが,この色素生成を促進,あるいは阻害しこれを支配する様々な要因については知られることが少ない.tyrosinaseをactivateするもののうちでは紫外線などのradiant energy,皮膚温の上昇などが数えられ,一方この酵素を不活性化しているものに-SH groupsがあるという.色素生成反應を支配しているものの中には,上述の1)-SHによるtyrosinaseの銅と結合してしまうものの他に,2)反應生成物と複合体を作るもの,3)あるいは反應そのものに還元的に働くものなどがあると考えられている.私らはビタミンB2・B2がこの様な観点から色素生成と関係のあることを確認し,これを実驗的に確かめることを得たのでその大要を報告したい.
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公益社団法人 日本皮膚科学会 | 論文
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