UVB照射によるリノレン酸,スクワレン過酸化物からの超微弱発光と発光スペクトル分析
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概要
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中波長紫外線照射を受けたリノレン酸,スクワレンからの超微弱発光のスペクトル分析を filter spectrumanalyzer を用いて行なった.その結果,リノレン酸の発光主ピークは,励起酸素分子対〔1Δg〕[1Δg]→〔3Σg-〕〔3Σg-〕の 2→0 帯,1→0 帯,0→0 帯からの遷移スペクトルにほぼ対応した.一方,スクワレンにっいては,上記の遷移スペクトル以外に青色スペクトル附近にもピークが現われ,これはジオキセタン構造が開裂して生じた励起カルボ二ル基のピークに相当する.つまり,紫外線酸化リノレイン酸の発光種としては主に〔1Δg〕〔1Δg〕が,スクワレンの場合は[1Δg][1Δg]に加えて励起カルボ二ル基が考えられた.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
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